「福玉会議」が3時間半近く、浦和の「共済会館」でありました。
現在も、埼玉県へ避難している東北の方々は、いまだ5000人ほど。岩手、宮城、茨城、福島などの津波被害者もおられますが、大半は福島の原発事故での「避難指示区域」と「自主避難区域」から。「和光3・11」イベント&コンサートでも、避難者の方々とその支援者の集いを和光市社協が呼びかけ、企画する「和光3・11つながりカフェ」を毎年開催してきました。
さて、メインテーマは、来年3月で打ち切られる「避難指示区域」以外の避難者への「家賃補助」問題。題して「広域避難者の住宅問題」。そして皮肉な現実が浮き彫り。
「避難指示区域」、まだ家賃補助が続く第1原発立地の双葉町、大熊町や方々で一戸建て、持ち家だった方々の多くは、「帰還」を諦め、すでに賠償金で埼玉県内の新築住居を購入。一方、家賃補助が打ち切られる「避難指示区域でも最近解除または間近」の第2原発立地の富岡町、楢葉町や、川内村、南相馬、浪江町などと、中通りの福島市、郡山市、白河市などからの「自主」避難者の多くは、「元の家に帰る」帰還政策の中で、立ち往生。帰るに帰れず、残るも帰るも・・・。高い埼玉の賃貸アパートに皆移れるわけではないのです。
その中で埼玉県が他都県に先がけ、避難者の住宅問題へ新たな取組を開始していることが報告されました。具体的には、県直轄のしらこばと団地(現在、岩手、宮城含め15世帯45人)での受け入れ枠が50世帯分拡大、しかも、「収入の高低関係なく」「単身者」も受け入れる管理規定に改める、という方向。
一方で、新座の国家公務員宿舎へ避難している25世帯余りには、「3月末で退去通知」。単身の高齢者など生活保護しか選択肢が無い現実。
そして各団体参加者からの活動報告があり、「和光3・11」チラシを全員に配布し、また11月「和光市民まつり」への来場も呼びかけました。
なお、2019年以降の「和光3・11」コンサート企画にジョイントできれば、と、初参加された「コバケンとその仲間たちのオーケストラ」主催団体代表と立ち話できたのは、「大きな余禄」でした。
夜は、今年11月20日、和光市南公民館で、石巻市民交響楽団と合唱連盟の、石巻専修大学体育館でのプッチーニ「トゥーランドット」首都圏参加者の初回弦楽器練習。本番指揮の佐々木克仁先生の指導で、6人参加し、2時間半近く、難曲に挑みました。首都圏からも、弦楽器9人、管楽器2人、合唱4人(?)が参加します。 これは、再来年2018年第6回「和光3・11」のコンサート企画「カンタータ大いなる故郷石巻」全曲演奏で再び石巻市民交響楽団と石巻合唱連盟有志に遠征頂く、という企画の前段活動でもあります。
11月4日、17日の和光市中央公民館で計3回の練習。これからでもギリギリ間に合いますよ。